「手を焼く」は、処理や対策の仕方が分からず困る、てこずる、もてあますという意味の慣用句です。
語源
「焼く」は、ここではあれこれと心を働かせる、気を配るという意味で使われています。「世話を焼く」の「焼く」も同じ意味です。
意味
「手を焼く」は、以下のような意味合いを含みます。
- 問題解決の糸口が見つからず、困っている
- 思い通りにならず、苦労している
- 手に負えない
- 持て余している
使い方
「手を焼く」は、様々な場面で使われます。例えば、以下のような例があります。
- 子どもが言うことを聞かず、手を焼く
- 仕事が立て込んで、手を焼く
- 複雑な手続きに、手を焼く
- 問題児の生徒に、手を焼く
- 思いがけないトラブルが発生して、手を焼く
例文
- 新しいパソコンのセットアップに、すっかり手を焼いてしまった。
- わがままな子供に、毎日手を焼いている。
- 会社の業績が悪化し、社長は手を焼いている。
- 今回のプロジェクトは、予想以上に難しく、チーム全体で手を焼いている。
- 災害復旧作業は、人手不足で手を焼いている。
類義語
- 困る
- 苦労する
- 途方に暮れる
- 右往左往する
- 頭を抱える
英語表現
- be at a loss
- have one's hands full
- struggle
- be overwhelmed
- be in a bind
その他
「手を焼く」は、主に困っている、苦労しているというニュアンスで使われますが、持て余しているという意味合いでも使うことができます。例えば、「才能がありすぎて、周囲を困らせる天才児」という場合、「手を焼く」は持て余しているという意味で使われています。
このように、「手を焼く」は、状況に合わせて様々な意味合いで使うことができる便利な慣用句です。ぜひ覚えておいて、会話の中で活用してみてください。