「歯の根が合わない」は*性格や価値観などが全く合わないため、一緒にいると互いにストレスを感じたり、衝突したりしてしまうという意味の慣用句です。
語源
「歯の根」は、歯の土台となる部分です。歯の根が合わないということは、土台が全く異なるため、うまく噛み合わず、調和が取れないという意味になります。
意味
「歯の根が合わない」は、以下のような意味合いを含みます。
- 性格や価値観が全く異なる
- 一緒にいると互いにストレスを感じる
- 衝突や言い争いが絶えない
- 互いを理解できない
- 協調性がなく、まとまらない
使い方
「歯の根が合わない」は、主に人間関係について使われます。例えば、以下のような例があります。
- 姑と嫁が歯の根が合わず、いつも言い争っている。
- 彼は性格が偏屈で、誰とでも歯の根が合わない。
- 2人の経営者は、方針の違いから歯の根が合わず、会社が分裂してしまった。
- このチームは、メンバー同士が歯の根が合わず、まとまりのない仕事をしている。
- 彼女は誰とでも仲良くできる性格だが、なぜか彼とは歯の根が合わない。
例文
- AさんとBさんは、性格が正反対で、いつも歯の根が合わなかった。
- 彼は新しい職場の人々と、なかなか歯の根が合わず、孤立しているようだ。
- この夫婦は、結婚当初からずっと歯の根が合わず、離婚寸前までいったこともある。
- 彼女は、周囲の人と協調することが苦手で、誰とでも歯の根が合わない。
- プロジェクトメンバーは、意見がまとまらず、会議ではいつも歯の根が合わなかった。
類義語
- 水と油
- 犬猿の仲
- 猫と犬
- 折り合いが悪い
- 衝突する
英語表現
- be incompatible
- clash
- not get along
- rub each other the wrong way
- be at odds with each other
その他
「歯の根が合わない」は、主にネガティブな意味合いで使われますが、まれにポジティブな意味合いで使う場合もあります。例えば、「2人のアーティストは、全く異なるスタイルの音楽を作っているが、それが逆に刺激となり、素晴らしい作品を生み出している。まさに歯の根が合わない関係だ。」というように、互いの違いがプラスに作用する場合に使われることがあります。
しかし、一般的には「歯の根が合わない」は、人間関係における問題を表す言葉として使われます。人間関係でストレスを感じたり、衝突したりしている場合は、無理に関係を続けようとせず、距離を置くことも大切です。