「頭の上の蠅を追え」は、他人のことに気を取られず、まず自分の問題に目を向けなさいという意味のことわざです。
意味
このことわざは、自分の欠点や問題に気づかず、他人の粗ばかり探しがちである人を戒めるために使われます。
語源
「頭の上の蠅」は、自分の頭の上を飛び回る蠅を比喩的に表現した言葉です。蠅は小さな虫ですが、顔の近くを飛び回ると非常に不快に感じられます。このことから、「頭の上の蠅」は、目障りなものや、すぐに注意を奪ってしまうものの例えとして使われるようになりました。
使い方
「頭の上の蠅を追え」は、以下のような場面で使われます。
- 他人の欠点ばかり指摘する人に対して
- 自分の問題から目を背けている人に対して
- もっと重要なことに集中すべきだということを伝えたいとき
例文
- Aさんはいつも他人の粗ばかり探している。「頭の上の蠅を追え」と言いたい。
- 会社が業績低迷しているのに、社長は社員の服装ばかり気にしていた。「頭の上の蠅を追え」だよ。
- もっと勉強しなくてはいけないのに、ついSNSばかり見てしまう。「頭の上の蠅を追え」だよ。
類義語
- 棚に上げて人を吊るす
- 人のことは棚に上げて
- 他人の目を気にする
- 自分自身を棚に上げる
- 反省しない
英語表現
- Look in your own backyard before criticizing others.
- Don't point fingers at others when you have your own problems to deal with.
- First fix the beam in your own eye before you try to remove the splinter in your brother's eye.
その他
「頭の上の蠅を追え」ということわざは、自分自身を客観的に見つめ、反省することが大切だということを教えてくれます。他人の欠点ばかり指摘したり、自分の問題から目を背けたりするのではなく、まずは自分の欠点や問題に目を向け、改善していくことが重要です。
また、このことわざは、寛容な心を持つことの大切さも教えてくれます。他人の小さな欠点ばかり気にしてイライラするのではなく、寛容な心で受け止めることも大切です。
人間関係を円滑にするためには、「頭の上の蠅を追え」ということわざの言葉を胸に刻み、常に自分自身を振り返るように心がけましょう。
参考URL:
頭の上の蠅を追う(あたまのうえのはえをおう)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書