「頭の黒い鼠」は、ネズミが家に入り込んで食べ物を盗むように、身近にいる人間がこっそりと持ち去ったことをほのめかす表現です。
例文
- 例文1:
- 兄: ここに置いていたお菓子誰か知らない?!
- 母: 知らないわよ。頭の黒い鼠かしらね?(弟)・・・。
この例文では、兄が置いたお菓子がなくなってしまったことに対し、母が「頭の黒い鼠」という表現を使って、家族の中に犯人がいるのではないかと推測しています。
- 例文2:
- おやつを食べた頭の黒い鼠は誰かしら?
この例文は、おやつがなくなってしまったことに対し、誰が食べたのかを尋ねる表現です。「頭の黒い鼠」という表現を使うことで、犯人が身近にいる可能性を示唆しています。
- 例文3:
- 頭の黒い鼠は弟しかいない。
この例文は、弟がこっそりと何かを取ったことを確信している兄が、弟を犯人だと断定する表現です。「頭の黒い鼠」という表現を使うことで、弟の行為を非難しています。
補足
- 「頭の黒い鼠」は、主に家族や親しい間で使われる表現です。目上の人やあまり親しくない人に対して使うと失礼になる場合があります。
- 近年では、「頭の黒い鼠」という表現の代わりに、「犯人は誰だ?」「誰がやったの?」など、より直接的な表現が使われることも多くなっています。
類義語
- 裏切り者
- 密告者
- 泥棒
対義語
- 正直者
- 真面目な人
- 信頼できる人
「頭の黒い鼠」を使ったことわざ
- 頭の黒い鼠は油断大敵:身近にいる人間ほど油断してはいけないという意味のことわざです。
- 頭の黒い鼠は居留守を決め込む:犯人は巧妙に証拠を隠滅しようとするという意味のことわざです。
「頭の黒い鼠」の英語表現
- "a pilfering rat"
- "a sneak thief"
- "a person who takes things without permission"
「頭の黒い鼠」は、日本語特有の表現であり、英語に直接的に翻訳できる言葉はありません。上記のような英語表現を使って、意味を説明することができます。