「天衣無縫」は、四字熟語の一つで、文章や詩歌などが技巧などの形跡がなく自然なさまという意味です。
語源
「天衣」は、天女の衣服。「無縫」は、縫い目がないこと。天女の衣服には縫い目がないという故事から生まれた言葉です。
意味
- 詩文などが、よけいな修飾がなく、自然でわざとらしくなく完成されていること。
- 人柄が純真ですなおで、まったく嫌みがないさま。
- 物事が完全無欠であることの形容。
使い方
- 例文1: この詩は、飾り気がなく、天衣無縫な美しさがある。
- 例文2: 彼女は、天衣無縫な性格で、周囲の人から愛されている。
- 例文3: 彼の計画は、天衣無縫で、失敗する要素がない。
注意
- 「天衣無縫」は、ほめ言葉として使われます。
- 目上の人に対して使う場合は、謙遜の言葉を添えると丁寧です。
類義語
- 自然流麗
- 清新
- 簡潔
- 渾然一体
- 巧妙
対義語
- 技巧的
- 凝った
- わざとらしい
- 不自然
- 粗雑
「天衣無縫」の英語表現
- "natural and effortless"
- "artless and simple"
- "flawless and perfect"
「天衣無縫」は、日本語特有の表現であり、英語に直接的に翻訳できる言葉はありません。上記のような英語表現を使って、意味を説明することができます。
その他
- 「天衣無縫」は、着物や服飾ブランドの名前としても使われています。
- 音楽のアルバムタイトルにも使われています。