「羽目を外す」は、調子に乗って度を越してしまう様子を表す表現です。
語源
諸説ありますが、有力なのは以下の2つです。
- 馬の「羽目板」を外す
馬車などに用いられる羽目板を外すと、馬が暴走してしまうことから、「羽目を外す」は制御がきかなくなるという意味で使われるようになったと考えられています。
- 仏教用語の「破目」
「破目」とは、本来は戒律を破って罪を犯すことという意味です。これが転訛して、道徳や礼儀を外れることという意味で使われるようになり、さらに「羽目を外す」の語源になったと考えられています。
意味
- 興に乗じて程を忘れること、おちようしにのつて非常識なことをすること。
- 羽目板を外すの略。
使い方
- 一晩中飲んで歌って、すっかり羽目を外してしまった。
- 合格が決まって、つい羽目を外してしまいそうになった。
- あの子はいつも羽目を外して、親を困らせている。
例文
- 例文1: 昨日の忘年会では、すっかり羽目を外してしまって、記憶が途切れてしまった。
- 例文2: 試験に合格した喜びから、つい羽目を外してしまい、高価な腕時計を買ってしまった。
- 例文3: あのロックバンドは、ライブになるといつも羽目を外して、観客を熱狂させる。
類義語
- 調子に乗る
- 度が過ぎる
- 逸脱する
- 暴走する
- はっちゃける
対義語
- 控えめ
- 慎ましい
- 節度がある
- 礼儀正しい
- 秩序正しい
その他
「羽目を外す」は、ポジティブにもネガティブにも使われる表現です。
ポジティブな意味合いとしては、思い切り楽しむという意味合いになります。
一方、ネガティブな意味合いとしては、常識をわきまえないという意味合いになります。
文脈によって、どちらの意味合いで使われているのかを判断する必要があります。
まとめ
「羽目を外す」は、調子に乗って度を越してしまう様子を表す表現です。
ポジティブにもネガティブにも使われる表現なので、文脈によって意味合いを判断することが大切です。