「耳に付く」には、物音や声などが耳にとまって、いつまでも忘れられなくなるという意味があります。
- 印象に残る
- 物音や声などが耳にとまって、いつまでも忘れられなくなる。
- 同じことを何度も聞かされて、聞き飽きている。 うるさく聞こえる。
例文
- 赤ちゃんの泣き声が耳に付く。
- ずっと同じ音楽を聴いていると、耳に付く。
- 彼の自慢話はいつも耳に付く。
- 違和感がある
- 話し方や言葉遣いに違和感がある。
- 何か嘘をついているような印象がある。
例文
- 彼の言い訳はどこか耳に付く。
- その話はどこかしら耳に付く。
- 彼女の言葉遣いはいつも耳に付く。
- 語源
「耳に付く」の語源は、江戸時代の武士の言葉遣いである「耳に障る」が変化したものと考えられています。
「耳に障る」は、「聞くのが不快である」という意味で使われていました。
それが転訛して、「耳に付く」という言葉が生まれ、「印象に残る」という意味で使われるようになりました。
- 現代社会での解釈
現代社会においては、「耳に付く」という言葉は、ポジティブにもネガティブにも使われます。
ポジティブな意味合いとしては、「印象的である」という意味で使われます。
一方、ネガティブな意味合いとしては、「うるさい」や「違和感がある」という意味で使われます。
文脈によって、どちらの意味合いで使われているのかを判断する必要があります。
まとめ
「耳に付く」には、「印象に残る」と「違和感がある」の2つの意味があります。
ポジティブにもネガティブにも使われる表現なので、文脈によって意味合いを判断することが大切です。