「頭を撥ねる」には、うわまえを取るという意味があります。
- うわまえを取る
- 興行師仲間の用語で、稼ぎの一部を自分のものにすること。
- ピンハネする。
例文
- 興行師は、出演者のギャラから頭を撥ねて儲けていた。
- 彼の上司は、部下の成果から常に頭を撥ねていた。
- 政治家は、建設業者の利益から頭を撥ねていた。
- 人の取り分の一部を自分のものにする
- 上米(うわまい)を自分のものにすること。
例文
- 小作人は、地主から納める年貢から頭を撥ねて生活していた。
- 労働者は、給与から税金を引かれて頭を撥ねられていた。
- 学生は、奨学金のの一部を生活費に充てていた。
- 語源
「頭を撥ねる」の語源は、江戸時代の興行師仲間の言葉です。
当時は、興行師が興行の収益から一部を自分のものにすることを「頭を撥ねる」と呼んでいました。
これが転訛して、一般的に「うわまえを取る」という意味で使われるようになりました。
- 現代社会での解釈
現代社会においては、「頭を撥ねる」という言葉は、ネガティブな意味合いで使われることがほとんどです。
「不正に利益を得る」や「搾取する」という意味合いが含まれています。
- 類義語
- うわまえを取る
- ピンハネする
- 搾取する
- 横取りする
- 不正に利益を得る
- 対義語
- 正当に稼ぐ
- 努力して得る
- 報酬を受ける
- 分配する
- 貢献する
- その他
「頭を撥ねる」という言葉は、人だけでなく物にも使うことができます。
例えば、「売り上げから10%頭を撥ねる」のように、売り上げの一部を自分のものにすることを表すことができます。
また、「頭を撥ねる」という言葉は、動物にも使うことができます。
例えば、「猫が魚を頭を撥ねて食べた」のように、猫が魚の頭だけを食べて残りを残すことを表すことができます。
まとめ
「頭を撥ねる」は、「うわまえを取る」という意味を持つ言葉です。
現代社会においては、ネガティブな意味合いで使われることがほとんどです。
文脈によって、誰が、何を、どのように頭を撥ねるのかを理解することが大切です。