「一陽来復」は、冬至を過ぎて日が少しずつ長くなり、春が訪れることを意味する四字熟語です。
易経の言葉であり、陰陽五行思想に基づいています。
陰陽五行思想では、宇宙の万物は陰と陽の二つの気から構成されると考えられています。
陰は静で冷たく、陽は動的で温かい性質を持っています。
冬至は一年の中で最も陰の気が強い時期であり、この日を境に陽の気が強くなり始めます。
つまり、「一陽来復」は、悪いことが続いた後に良いことが訪れるという意味合いも含まれています。
使い方
- 新年を祝う言葉として使われることが多い。
- 困難を乗り越えて希望が訪れることを表す。
- 悪いことが続いた後に良いことが起こることを表す。
例文
- 今年も「一陽来復」を迎え、良い年になることを願っています。
- どんな困難も必ず乗り越えられる。「一陽来復」の精神で頑張ろう。
- 悪いことが続いたが、ついに「一陽来復」の兆しが見えてきた。
類義語
- 春風駘駘
- 万物更新
- 好転の兆し
- 苦難の先に光あり
- 否極泰来
対義語
- 窮冬至極
- 禍不単行
- 暗転
- 絶望
- どん底
その他
- 「一陽来復」は、お正月飾りや絵画の題材としてもよく用いられます。
- また、企業の社是や商品の名前にも使われています。
まとめ
「一陽来復」は、冬至を過ぎて春が訪れることを意味する四字熟語です。
易経の言葉であり、陰陽五行思想に基づいています。
新年を祝う言葉として使われることが多いですが、困難を乗り越えて希望が訪れることを表したり、悪いことが続いた後に良いことが起こることを表したりするなど、幅広い意味合いを持っています。