「取捨選択」は、日本語のことわざで、良いものと悪いものを分け、必要なものと不必要なものを選ぶことという意味です。
「取捨選択」の語源
「取捨選択」は、中国の戦国時代の思想家である韓非子の著書『韓非子』にある故事から由来すると言われています。
この故事によると、ある村に水が不足しており、村人たちは水路を巡って争っていました。
そこで、一人の村人が、自分の田んぼに水を引くために、水路を自分の田んぼの方へ曲げました。
このことから、「我田引水」という言葉が生まれました。
「取捨選択」の意味
「取捨選択」という言葉は、自分の利益や都合に合わせて、物事を選んだり、判断したりすることを表します。
具体的には、以下のような行為を指します。
- 自分の立場や利益を優先して、議論を操作する
- 公共の利益よりも、自分の利益を優先する
- 賄賂や不正な手段を使って、自分の利益を図る
「取捨選択」の類義語
- 利己的
- 自己中心的
- 身勝手
- わがまま
- 不公平
- 不正
- 腐敗
「取捨選択」の反義語
- 公平
- 公正
- 無私
- 利他的
- 献身的な
- 誠実
- 正義
「取捨選択」の使い方
「取捨選択」という言葉は、以下のような場面で使われます。
- 政治家や企業の不正行為を批判する際に使う
- 自分勝手な人の行動を戒める際に使う
- 公平性を欠いた議論や決定を批判する際に使う
「取捨選択」の例文
- 社長は、いつも「取捨選択」で、社員のことを考えていない。
- あの政治家は、「取捨選択」で、自分の利益ばかりを追求している。
- この人事決定は、「取捨選択」であり、到底納得できるものではない。
その他
「取捨選択」という言葉は、江戸時代から使われており、浮世絵にも描かれています。