「肝(胆)が据わる」は、日本語のことわざで、恐怖や不安を感じることなく冷静沈着に物事に取り組める状態を意味します。胆力が備わり、困難にも動じない様子を表します。
語源
「肝」は、古代中国の医学思想に基づいて、人間の五臓の一つとされ、怒りや恐怖などの感情を司ると考えられていました。「胆」は、動物の胆嚢を指し、勇気や胆力を象徴する言葉として使われていました。
意味とニュアンス
- 恐怖や不安を感じない: 困難な状況やプレッシャーを感じても、冷静さを失わずに適切な判断を下せる状態。
- 動揺しない: どんな状況でも慌てたり、焦ったりすることなく、落ち着いて行動できる状態。
- 勇気がある: 困難や危険を恐れずに、果敢に挑戦できる精神力を持つ状態。
使い方
- 「彼は大舞台でも肝が据わっていて、いつも安定したパフォーマンスを見せる。」 (Kare wa ōbutai demo kimo ga suwatte ite, itsumo antei shita pāfōmansu o miseru.) - 彼は大舞台でも肝が据わっていて、いつも安定したパフォーマンスを見せる。
- 「彼女には、どんな困難にも立ち向かう肝の据わったところがある。」 (Kanojo ni wa, donna konnan ni mo tachi mukau kimo no suwatta tokoro ga aru.) - 彼女には、どんな困難にも立ち向かう肝の据わったところがある。
- 「彼は幼い頃から肝が据わっていて、頼りになる存在だ。」 (Kare wa osanai koro kara kimo ga suwatte ite, tayori ni naru sonzai da.) - 彼は幼い頃から肝が据わっていて、頼りになる存在だ。
類義語
- 度胸がある (dokō ga aru) - 度胸がある
- 肝玉が太い (kimatama ga futoi) - 肝玉が太い
- 胆力がある (tanryoku ga aru) - 胆力がある
- 落ち着いている (ochitsuite iru) - 落ち着いている
- 冷静沈着 (reisei chinchaku) - 冷静沈着
反対語
- 臆病 (okubyō) - 臆病
- 気が小さい (kiga chiisai) - 気が小さい
- 落ち着かない (ochitsukanai) - 落ち着かない
- 焦る (asaru) - 焦る
- 動揺する (dōyō suru) - 動揺する
例文
- 「試験の前は緊張するが、本番になると肝が据わっていつも良い結果を出す。」 (Shiken no mae wa kinchō suru ga, honban ni naru to kimo ga suwatte itsumo yoi kekka o dasu.) - 試験前は緊張するが、本番になると肝が据わっていつも良い結果を出す。
- 「彼は幼い頃から肝が据わっていて、どんな困難にも立ち向かってきた。」 (Kare wa osanai koro kara kimo ga suwatte ite, donna konnan ni mo tachi mukatte kita.) - 彼は幼い頃から肝が据わっていて、どんな困難にも立ち向かってきた。
- 「彼女は肝が据わっていて、リーダーとしてみんなを引っ張っていく力がある。」 (Kanojo wa kimo ga suwatte ite, rīdā to shite minna o hikk帕ru chikara ga aru.) - 彼女は肝が据わっていて、リーダーとしてみんなを引っ張っていく力がある。
まとめ
「肝(胆)が据わる」は、困難な状況でも冷静沈着に物事に取り組める精神状態を表す日本語のことわざです。勇気や胆力を表現する際によく使われます。