「天知る地知る我知る人知る」は、誰にも知られていない秘密などはないという意味の慣用句

「天知る地知る我知る人知る」は、誰にも知られていない秘密などはないという意味の慣用句です。

語源

この慣用句の由来は、中国後漢時代の楊震(ようしん)という人物の逸話に由来します。

楊震は、清廉潔白な政治家として知られていました。あるとき、部下から賄賂を贈られた楊震は、「天も地も、私もあなたも知っている。そんなことをしてはいけない」と断ったという故事があります。

この逸話から、「天知る地知る我知る人知る」という言葉が生まれたと言われています。

意味

  • 誰にも知られていない秘密などはない
  • 悪事は必ずバレる
  • 隠し事はできない

使い方

  • 悪いことをすれば、必ず天知る地知る我知る人知るとバレる。(Warui koto o sureba, kanarazu ten shiru chi shiru ware shiru hito shiru to bareru.) - 悪いことをすれば、必ず誰かに知られてしまう。
  • 隠し事はできないから、正直に生きよう。(Kakushigoto wa dekinai kara, shōjiki ni ikiyō.) - 隠し事はできないから、正直に生きよう。
  • 嘘をつくと、必ず天知る地知る我知る人知るとバレる。(Uso o tsuku to, kanarazu ten shiru chi shiru ware shiru hito shiru to bareru.) - 嘘をつくと、必ず誰かに知られてしまう。

例文

  • 例文1: 彼は不正を働いたことを隠そうとしたが、天知る地知る我知る人知るとバレてしまった。(Kare wa fusei o hataraka shita koto o kakusō to shita ga, ten shiru chi shiru ware shiru hito shiru to barete shimatta.) - 彼は不正を働いたことを隠そうとしたが、誰かに知られてしまった。
  • 例文2: 彼女は悪いことをしたことを後悔し、天知る地知る我知る人知ると告白した。(Kanojo wa warui koto o shita koto o kōkai shi, ten shiru chi shiru ware shiru hito shiru to kokuhaku shita.) - 彼女は悪いことをしたことを後悔し、誰かに打ち明けた。
  • 例文3: 私たちは正直に生きなければ、天知る地知る我知る人知ると裁かれる。(Watashitachi wa shōjiki ni ikanakereba, ten shiru chi shiru ware shiru hito shiru to sabak れる。) - 私たちは正直に生きなければ、誰かに裁かれる。

類似のことわざ

  • 悪事千里
  • 紙一重
  • 隠し立てはできない
  • 隠し事はできない
  • 人の噂は壁を越える

英語表現

英語では、「天知る地知る我知る人知る」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。

  • 誰にも知られていない秘密などはない: There are no secrets under the sun.
  • 悪事は必ずバレる: Crime doesn't pay.
  • 隠し事はできない: You can't hide the truth.

その他

「天知る地知る我知る人知る」という言葉は、道徳的な教訓として使われることが多いです。

悪いことをすれば必ずバレるという戒めの言葉と言えます。

しかし、あまりにも頻繁に使うと、説教臭いという印象を与えてしまう可能性もあるので、状況に合わせて使い分けることが大切です。

参考URL:
天知る地知る我知る子知る - ウィクショナリー日本語版

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