「腹に据えかねる」は、怒りや憤りが収まらないことを意味する慣用句です。「腹が立つ」「我慢できない」などの意味合いで使われます。
語源
「腹」は、胃腸などの腹部を指します。
「据える」は、物を安定した場所に置くという意味の動詞です。
つまり、「腹に据えかねる」という言葉は、怒りや憤りが胃腸にまでこみ上げてきて、じっとしていられないという意味になります。
意味
- 怒りや憤りが収まらない
- 腹が立つ
- 我慢できない
- 許せない
使い方
- あの人の態度は腹に据えかねる。(Ano hito no taido wa hara ni suekaneru.) - あの人の態度は腹が立つ。
- 彼の発言は腹に据えかねるものだった。(Kare no hatsugen wa hara ni suekaneru mono datta.) - 彼の発言は許せないものだった。
- このような不公平な状況は腹に据えかねる。(Kono yōna fub公平na jōkyō wa hara ni suekaneru.) - このような不公平な状況は我慢できない。
例文
- 例文1: 上司の理不尽な要求に、彼は腹に据えかねて反論した。(Jōshi no fujōna yōkyū ni, kare wa hara ni suekanete hanron shita.) - 上司の理不尽な要求に、彼は腹を立てて反論した。
- 例文2: 子供のいたずらに、母親は腹に据えかねて怒鳴ってしまった。(Kodomo no いたずら ni, hahaoya wa hara ni suekanete donatte shimatta.) - 子供のいたずらに、母親は腹を立てて怒鳴ってしまった。
- 例文3: この事件の真相を知り、彼は腹に据えかねて調査を始めた。(Kono jiken no shinsō o shiri, kare wa hara ni suekanete chōsa o hajimめた。) - この事件の真相を知り、彼は腹を立てて調査を始めた。
類似のことわざ
- 腹が立つ
- 我慢できない
- 許せない
- 納得できない
- 腑に落ちない
英語表現
英語では、「腹に据えかねる」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- 怒りや憤りが収まらない: be angry, be furious, be incensed
- 腹が立つ: be irritated, be annoyed, be bothered
- 我慢できない: be unable to tolerate, be unable to put up with, be unable to stand
- 許せない: be unforgivable, be unacceptable, be intolerable
その他
「腹に据えかねる」という言葉は、比較的強い感情を表すときに使われます。
日常会話の中でよく使われる表現と言えます。
しかし、あまりにも頻繁に使うと、感情的だという印象を与えてしまう可能性もあるので、状況に合わせて使い分けることが大切です。