「肝(胆)に銘じる」は、心に深く刻み付けて忘れないようにしておくという意味の慣用句です。
語源
- 肝(きも): 昔の言葉で、心臓を指します。
- 胆(たん): 昔の言葉で、肝臓を指します。
- 銘(めい): 心に刻み込むという意味の動詞です。
つまり、「肝(胆)に銘じる」という言葉は、心臓や肝臓に刻み込むように、心に深く刻み込むという意味になります。
意味
- 心に深く刻み付けて忘れないようにしておく
- しっかりと心に留めておく
- 肝に銘ず
使い方
- 上司の言葉を肝に銘じて、仕事に取り組む。(Jōshi no kotoba o kimo ni meijite, shigoto ni torikumu.) - 上司の言葉を肝に銘じて、仕事に取り組む。
- 今回の失敗を肝に銘じて、二度と繰り返さないようにする。(Konkai no shippai o kimo ni meijite, nido to kurikaesannai yō ni suru.) - 今回の失敗を肝に銘じて、二度と繰り返さないようにする。
- 教師の教えを肝に銘じて、一生懸命勉強する。(Kyōshi no oshie o kimo ni meijite, isshōkenmei benkyō suru.) - 教師の教えを肝に銘じて、一生懸命勉強する。
例文
- 例文1: 彼は、父の言葉を肝に銘じて、医師を目指すことを決意した。(Kare wa, chichi no kotoba o kimo ni meijite, ishi o mezasu koto o ketsui shita.) - 彼は、父の言葉を肝に銘じて、医師を目指すことを決意した。
- 例文2: 彼女は、過去の辛い経験を肝に銘じて、前向きに生きていく。(Kanojo wa, kako no tsurai keiken o kimo ni meijite, maemuki ni ikite iku.) - 彼女は、過去の辛い経験を肝に銘じて、前向きに生きていく。
- 例文3: 私たちは、この教訓を肝に銘じて、より良い社会を作っていかなければならない。(Watashitachi wa, kono kyōkun o kimo ni meijite, yori yoi shakai o tsukutte ikanakereban naranai.) - 私たちは、この教訓を肝に銘じて、より良い社会を作っていかなければならない。
類似のことわざ
- 胸に刻む
- 肝に銘ずる
- 忘れない
- 記憶にとどめる
- 心にとどめる
英語表現
英語では、「肝(胆)に銘じる」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- 心に深く刻み付けて忘れないようにしておく: take to heart, keep in mind, never forget
- しっかり心に留めておく: remember well, bear in mind, not let out of one's mind
その他
「肝(胆)に銘じる」という言葉は、古くから使われている慣用句です。
真摯な決意や強い意志を表す言葉として、様々な場面で使われます。
しかし、あまりにも頻繁に使うと、大げさだという印象を与えてしまう可能性もあるので、状況に合わせて使い分けることが大切です。