「言語道断(ごんごどうだん)」は、奥深い仏教の真理は、言葉で表現することはできないという意味を持っています。
- 奥深い仏教の真理は、言葉で表現することはできない
仏教の悟りは、論理や思考を超えた直観的な体験によって得られるものであり、言葉で説明することはできないと考えられていました。
そのため、「言語道断」という言葉は、言葉では言い表せないほど深遠な仏教の真理を表すために使われていました。
例文
- 例文1: 仏の悟りは、言語道断である。(Butsu no satori wa, gongo dōdan de aru.) - 仏の悟りは、言語道断である。
- 例文2: 真の幸福は、言語道断の境地にある。(Shin no kōfuku wa, gongo dōdan no jōchi ni aru.) - 真の幸福は、言語道断の境地にある。
- 例文3: 悟りの境地は、言語道断であり、言葉で説明することはできない。(Satori no jōchi wa, gongo dōdan de ari, kotoba de setsumei suru koto wa dekinai.) - 悟りの境地は、言語道断であり、言葉で説明することはできない。
- 言葉で言い表せないほどひどいこと、とんでもないこと
「言語道断」という言葉は、仏教の教えから転じて、言葉で言い表せないほどひどいことやとんでもないことを表すようになりました。
これは、言葉ではその悪さや異常さを十分に表現できないほどひどい出来事であることを意味します。
例文
- 例文1: 幼い子供を殺すなんて、言語道断だ。(Osanai kodomo o korosu nante, gongo dōdan da.) - 幼い子供を殺すなんて、言語道断だ。
- 例文2: 政治家の汚職は、言語道断である。(Seijika no oshoku wa, gongo dōdan de aru.) - 政治家の汚職は、言語道断である。
- 例文3: 自然災害の被害は、言語道断だ。(Shizen saigai no higai wa, gongo dōdan da.) - 自然災害の被害は、言語道断だ。
類義語
- もってのほか
- 言語同断
言語不祥
言語に絶する
*言語を絶する
英語表現
英語では、「言語道断」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- Unbelievable: 信じられない。
- Unthinkable: 考えられない。
- Appalling: ぞっとする。
- Horrific: 恐ろしい。
- Outrageous: 許されない。
その他
「言語道断」という言葉は、江戸時代から使われてきたことわざです。
現代社会でも、様々な場面で使われる表現です。
しかし、本来の意味である仏教の教えを理解せずに、単に悪いことを表現するために使うと、誤解を招く可能性があります。
「言語道断」という言葉を使う際には、その意味合いを正しく理解することが大切です。