「春風駘蕩(しゅんぷうたいとう)」は、春の風がのどかに吹くさまを意味します。
転じて、人の態度や性格、その場の雰囲気などがのんびりとして温和なさまのたとえにも用いられます。
語源
- 「春風」は、春の暖かく優しい風を指します。
- 「駘蕩」は、広々としていてのどかなさまを意味します。
意味
- 春風がのどかに吹いている様子
- 人の態度や性格、その場の雰囲気がのんびりとして温和な様子
- 穏やかで平和な様子
- ゆったりとしていて落ち着いた様子
使い方
- 例文1: 春風駘蕩たる陽気に誘われて、散歩に出かけた。(Shunpū taitō taru yōki ni sasowarete, sanpo ni deta.) - 春風駘蕩たる陽気に誘われて、散歩に出かけた。
- 例文2: 彼は、いつも春風駘蕩とした笑顔を絶やさない。(Kare wa, itsumo shunpū taitō to shita egao o tayasanai.) - 彼は、いつも春風駘蕩とした笑顔を絶やさない。
- 例文3: この街には、春風駘蕩とした時間が流れている。(Kono machi ni wa, shunpū taitō to shita jikan ga nagarete iru.) - この街には、春風駘蕩とした時間が流れている。
類義語
- 春風和煦(しゅんぷうわずく)
- 和気藹々(わけいかい)
- 穏やか
- 平和
- ゆったり
英語表現
英語では、「春風駘蕩」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- A gentle spring breeze: 春の優しい風
- A mild and pleasant atmosphere: 穏やかで心地よい雰囲気
- A peaceful and tranquil setting: 平和で静かな環境
- A relaxed and laid-back attitude: リラックスした and ゆったりとした態度
- A sense of serenity and calm: 静けさ and 落ち着きの感覚
その他
「春風駘蕩」という言葉は、中国の六朝時代の詩人謝兆(しゃちょう)の詩に由来すると言われています。
現代社会でも、様々な場面で使われる表現です。
春の訪れを感じさせる言葉であり、穏やかで平和な雰囲気を表現する際によく用いられます。
「春風駘蕩」という言葉を使うことで、心が落ち着き、リラックスできるような感覚を表現することができます。
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