「天に唾する(てんにつばする)」は、人に害を与えようとして、かえって自分自身に災いがふりかかることを意味します。
意味
- 上を向いて唾を吐けば、その唾は自分の顔面にかかってくるように、人に危害を及ぼそうと考えて、かえって自分が害をこうむることをたとえます。
- 天を仰いでつばきする。
- 天につばする。
例文
- 例文1: 彼は、会社の上司に反抗して、天に唾するような真似をした。(Kare wa, kaisha no jōshi ni hanko shite, ten ni tsuba suru yōna mane o shita.) - 彼は、会社の上司に反抗して、天に唾するような真似をした。
- 例文2: 彼女は、他人の悪口を言いふらして、天に唾するような行為をした。(Kanojo wa, hitotsu no akusō o ii furasu shite, ten ni tsuba suru yōna kōi o shita.) - 彼女は、他人の悪口を言いふらして、天に唾するような行為をした。
- 例文3: その政治家は、国民を欺いて、天に唾するような政治を行った。(Sono seijika wa, kokumin o azamuki, ten ni tsuba suru yōna seiji o okonatta.) - その政治家は、国民を欺いて、天に唾するような政治を行った。
類義語
- 自業自得
- 因果応報
- 掘り返し
- ブーメラン効果
- 自縄自縛
英語表現
英語では、「天に唾する」に相当する単一の表現はありませんが、状況に応じて以下のような表現を使い分けることができます。
- Hoist oneself by one's own petard: 自分の仕掛けた爆弾で自爆する
- Cut off one's nose to spite one's face: 自分の鼻を切り落とすほど顔面を潰す
- Sow the seeds of one's own destruction: 自分の破滅の種をまく
- Bring about one's own downfall: 自分の転落を招く
- Reap what one sows: 種を蒔いたものを刈り取る
その他
「天に唾する」という言葉は、古くから使われてきた表現です。
現代社会でも、様々な場面で使われる表現です。
誰かに危害を加えようとしたり、悪いことを企んだりすると、自分自身に悪い結果が返ってくるという教訓を伝える言葉です。
「天に唾する」という言葉は、自分の行動には責任が伴うことを示唆しており、倫理的な 判断を促す言葉でもあります。