「洛陽の紙価を高からしむ」とは、出版した書籍や雑誌の評判がよくて、売れ行きが好調であることです。
意味:
- 出版した書籍や雑誌の評判がよくて、売れ行きが好調であること。
- 中国の晋(しん)の左思(さし)が書いた「三都賦」が上梓(じょうし)されたとき、人々はこぞってそれを転写したために、洛陽では紙が不足し、値段がつり上がったという故事による。
読み方:
- らくようのしかをたかからしむ
類義語:
- 飛ぶように売れる
- 売れ行きが好調
- 大ヒット
- ベストセラー
対義語:
- 売れ行き不振
- 滞売
- 不発
例文:
- 例文1:
- 彼の最新刊は、発売と同時に洛陽の紙価を高からしめた。
- 例文2:
- この漫画は、口コミで評判が広がり、洛陽の紙価を高からしめている。
- 例文3:
- 新しいゲーム機は、発売前から予約が殺到し、洛陽の紙価を高からしめる勢いだ。
その他:
- 「洛陽の紙価を高からしむ」は、日本語独特の表現です。
- 英語では「sell like hotcakes」「be a hot seller」などの表現が近い意味になります。
参考になれば幸いです。
補足:
- この故事は、晋書「文苑伝」に記載されています。
- 左思の「三都賦」は、魏、呉、蜀の三国の都を賦(ふ)した文学作品です。
- 当時、紙は貴重品であったため、多くの人が書き写すために紙の需要が急増し、洛陽で紙価が高騰したと言われています。
この表現は、書籍や雑誌だけでなく、商品やサービスなど、様々なものが売れ行き好調であることを比喩的に表現するために使用できます。
参考URL:
洛陽の紙価を高からしむ(らくようのしかをたかからしむ)とは? 意味や使い方 - コトバンク