「一挙両得」は、一つの行動で二つの利益を得ることを表す四字熟語です。一度の労力で二つの成果を得られるという意味合いがあり、効率的で理想的な状況を形容する際に用いられます。
ポイント
- 由来: 中国の故事から由来しています。戦国時代の趙の将・廉頗が、楚の軍を撃破し、同時に斉の軍を牽制したという故事から、「一挙両得」という言葉が生まれました。
- 意味: 以下の2つの意味があります。
- 一つの行動で二つの利益を得ること
- わずかな労力で多くの利益を得ること
- 使い方: 以下の状況でよく使われます。
- 一つの行動で二つの目標を達成できた時
- 効率的に物事を成し遂げられた時
- 少ない労力で大きな成果を得られた時
- 注意: 必ずしも二つの利益が同等である必要はありません。どちらか一方の利益が大きかったとしても、「一挙両得」という言葉を使うことができます。
例文
- 新しい営業戦略を採用した結果、売上と顧客満足度を同時に向上させることができ、一挙両得となった。
- ダイエットと筋トレを組み合わせることで、体重を減らし、筋肉量を増やすことができ、一挙両得だった。
- 一石二鳥という言葉もあるように、「一挙両得」は効率的で理想的な状況を表す際に便利な言葉です。
類似表現
- 一石二鳥
- 二兎を追う者は一兎をも得ず
- 兼業
- マルチタスク
- シナジー
「一挙両得」は、日本語学習者にも比較的馴染みのある四字熟語です。覚えておくと、様々な場面で役立つでしょう。
その他
- 「一挙両得」の対義語としては、「二兎を追う者は一兎をも得ず」という言葉があります。こちらは、「欲張ると何も得られない」という意味です。
- 英語では、"kill two birds with one stone" や "have the best of both worlds" などの表現が「一挙両得」に相当します。
まとめ
「一挙両得」は、一つの行動で二つの利益を得ることを表す四字熟語です。効率的で理想的な状況を形容する際に用いられます。日本語学習者にも比較的馴染みのある四字熟語なので、覚えておくと役立つでしょう。