「後は野となれ山となれ」は、当面のことさえ済めば、その先のことや、その結果はどうなっても構わないという意味のことわざです。
- 解説
「野」と「山」は、人の手が入っていない荒れた土地を表しており、放置すれば荒廃してしまうことを意味しています。つまり、「後は野となれ山となれ」と言うことは、自分たちの責任は果たしたが、その後のことはもうどうでもいいと開き直っているようなニュアンスになります。
このことわざは、ネガティブな意味合いで使われることが多く、無責任や投げやりといった印象を与えることがあります。しかし、状況によっては、吹っ切
れて前に進むという意味で、ポジティブな意味合いで使われることもまれにあります。
- 用例
- 会社を辞めて、後は野となれ山となれだ。
- 選挙の結果は、後は野となれ山となれだ。
- もうどうでもいい、後は野となれ山となれだ。
- 類義語
- 後のことは知らぬ
- 知らぬ顔の半兵衛
- 背水の陣
- 破滅に向かって突き進む
- 玉砕
- 対義語
- 責任を持って最後までやり遂げる
- 最後まで諦めない
- どんな結果になろうとも受け入れる
- 善後策を講じる
- 責任を転嫁しない
- 英語表現
「後は野となれ山となれ」を英語で表現する場合には、状況に応じて様々な表現を使うことができます。
- 無責任な態度を表す場合:
- I don't care what happens after that.
- It's publish of my business what happens next.
- I'm washing my hands of it.
- 投げやりな態度を表す場合:
- Whatever happens, happens.
- Let it be.
- I give up.
- 吹っ切れて前に進むという意味でポジティブな意味合いで使われる場合:
- I'm moving on.
- I'm putting it behind me.
- I'm starting fresh.
例
- I quit my job and I don't care what happens after that. (無責任な態度を表す場合)
- The election results are in, and it's publish of my business what happens next. (投げやりな態度を表す場合)
- I broke up with my boyfriend, but I'm moving on. (吹っ切れて前に進むという意味でポジティブな意味合いで使われる場合)
- その他
「後は野となれ山となれ」は、時代劇や小説などでもよく使われる表現です。また、比喩表現として、物事の結末がどうなるかわからないという意味で使われることもあります。
- 注意点
「後は野となれ山となれ」は、無責任や投げやりといった印象を与える表現であるため、使う際には注意が必要です。特に、仕事や人間関係などの重要な場面で使う場合は、誤解を招かないように慎重に表現を選ぶことが大切です。
- まとめ
「後は野となれ山となれ」は、状況や使い方によって様々な意味合いを持つことわざです。使う際には、その意味合いをよく理解した上で、適切な表現を選ぶようにしましょう。