「見る影もない」 は、以前の姿や面影が全く残っていないという意味の慣用句です。
「見る」 は、目で見ることを指します。「影」 は、物体の後ろにできる暗い部分、またはその形や様子を指します。「ない」 は、存在しないことを指します。
つまり、「見る影もない」とは、以前の姿や面影が全く残っていないという意味になります。
例:
- 昔はあんなに元気だったのに、今は見る影もない。
- 会社が倒産して、社長は見る影もない。
- 厳しいダイエットのせいで、以前の面影が全くない。
使い方
- 「見る影もない」は、人、物、事 など、様々なものに対して使うことができます。
- 主に、以前の状態と大きく変化したことを強調する場合に使われます。
- 否定的な意味で使われることが多いですが、ポジティブな意味で使われることもまれにあります。
類義語
- 面影がない
- 別人
- 変わり果てた
- 昔の面影がない
英語表現
- a shadow of one's former self
- unrecognizable
- completely changed
- no longer the same
その他
- 「見る影もない」は、江戸時代から使われている慣用句です。
- 歌舞伎や浄瑠璃などの演劇で使われることが多く、文学作品にもよく登場します。
「見る影もない」を正しく理解し、上手に使うことで、より豊かな表現が可能になります。