「天を衝く」は、物理的に高い位置にあることを表します。
- 非常に高いこと
- 物理的に高い位置にあることを表します。
- 例:
- 高層ビルが天を衝くように立ち並んでいる。
- 山頂は雲海に浮かび、天を衝くような高さだった。
- 子供の笑い声が、天を衝くように響き渡っていた。
- すばらしい勢いであることのたとえ
- 物事の勢いが非常に強いことを表します。
- 例:
- 新商品の売上が、天を衝くような勢いで伸びている。
- 改革は天を衝くような勢いで進められている。
- 選手たちは、天を衝くような闘志で試合に臨んだ。
「衝く」は、突き刺す、ぶつかるという意味です。「天」は、空の上、宇宙を指します。
つまり、「天を衝く」は、非常に高いところまで突き刺さるように見える様子を比喩的に表現した言葉なのです。
使い方
- 「を」 を使って、「天を衝く」対象 を表します。
- 「て」 を使って、動作の継続 を表します。
例:
- 高層ビルが天を衝いて建っている。
- 炎が天を衝いて燃え上がっている。
- 彼の歌声は天を衝くような力強さだった。
注意
「天を衝く」は、ポジティブな意味で使われることが多いですが、ネガティブな意味で使われることもまれにあります。
例えば、「天を衝くような傲慢さ」のように、非常に大きなプライドや慢心を表す際に用いることがあります。
類義語
- そびえ立つ
- 聳え立つ
- 突如として
- 勢いよく
- 目覚ましい
英語表現
- tower over
- soar into the sky
- surge
- skyrocket
- phenomenal
その他
- 「天を衝く」は、中国の故事から生まれた言葉です。
- 春秋時代の晋の政治家である范蠡(はんれい)が、呉の王である闔閭(こうりょ)に仕えた際、短期間で大きな成果を上げたことから、彼の功績を称えて「天を衝く」という言葉が使われるようになったと言われています。
「天を衝く」ことわざは、力強さやダイナミックさを表す表現として、様々な場面で用いられます。
意味と使い方を正しく理解し、上手に使うことで、より豊かな表現が可能になります。