「禍福は糾える縄の如し」は、幸福と不幸は縄のようにより合わさって交互に訪れるという意味の四字熟語です。
「禍」は災い、「福」は幸福、「糾える」は縄を撚ることを意味します。
つまり、この四字熟語は、人生において幸福と不幸は常に隣り合わせであり、どちらか一方だけが続くことはないということを表しています。
仏教や道教などの東洋思想では、無常という考え方が重要視されます。無常とは、全てのものは常に変化しており、永遠に同じ状態にとどまることはないという考え方です。
「禍福は糾える縄の如し」という言葉は、この無常の考え方を反映しており、人生における幸福と不幸もまた、永遠に続くことはないということを教えてくれます。
例文
- 景気の良い時も悪い時も、「禍福は糾える縄の如し」であることを忘れないようにしよう。
- 人生は山あり谷あり、「禍福は糾える縄の如し」だ。
- どんなときでも、「禍福は糾える縄の如し」と心得て、平常心を保つことが大切だ。
類義語
- 盛極必衰
- 三代続く物は無し
- 浮き沈みは世の常
- 月盛ん則必ず虧、水満ん則必ず溢る
- 天は二物を与えず
対義語
- 禍福は門より出ず
- 一喜一憂
- 永遠の幸福
- 不変の真理
- 常に幸福
その他
「禍福は糾える縄の如し」という言葉は、人生の無常さを教えてくれるだけでなく、苦しい時こそ希望を忘れずに、前向きに努力することの大切さも教えてくれます。
また、幸福な時こそ驕らず、常に謙虚な気持ちでいることも大切です。
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禍福は糾える縄の如し | 会話で使えることわざ辞典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス