「天王山」とは、重要な勝負の分かれ目という意味があります。
- 京都府にある山
京都府南部、乙訓郡大山崎町にある小丘(標高270メートル)を指します。古来より水陸交通の要衝として栄え、戦国時代には織田信長と明智光秀が天下分け目の戦いを繰り広げた山崎の戦いの舞台としても有名です。
この戦いで羽柴秀吉が勝利したことにちなんで、「重要な勝負の分かれ目」という意味でも使われるようになりました。
- 重要な勝負の分かれ目
スポーツや仕事などにおいて、勝敗や運命を大きく左右する重要な場面を指します。
特に、プロ野球の首位攻防戦で使われることが多く、「天王山を制した方が優勝する」というジンクスも存在します。
この意味で使われる「天王山」は、京都府にある山に由来しています。
天正10年(1582年)、織田信長に反旗を翻した明智光秀は、山崎の戦いで羽柴秀吉と激突しました。
この戦いは、天下統一を目指す秀吉にとって最大の試練であり、まさに「天王山」と呼ぶにふさわしい重要な戦いでした。
秀吉は光秀を破り、見事勝利を収めました。この勝利によって秀吉は天下統一への道を大きく前進させ、その後、織田信長の天下を継ぎ、豊臣秀吉として天下人となりました。
このように、京都府にある山での戦いをきっかけに、「天王山」という言葉は重要な勝負の分かれ目という意味で使われるようになったのです。
その他
- 天王山は、「勝負を決する大事な場面や時」、「勝負の分岐点」を意味するだけでなく、「ここ一番の大勝負」、「天下分け目の戦い」、「大一番」など、重要な勝負にかける強い思いを表現する言葉としても使われます。
- 歌舞伎や浄瑠璃などの演劇作品では、クライマックスシーンを指す言葉としても使われます。
- 企業においては、新製品の発売や重要なプロジェクトの進捗状況などを指す言葉としても使われることがあります。
参考URL:
天王山 - Wikipedia