「江戸の敵を長崎で討つ」とは、全く関係のない場所で、以前の恨みを晴らすこと

「江戸の敵を長崎で討つ」とは、全く関係のない場所で、以前の恨みを晴らすことです。

意味:

  • 全く関係のない場所で、以前の恨みを晴らすこと。
  • 思いがけない場所で、過去の恨みを晴らすことの意外性や筋違いな様子を表すことわざです。

読み方:

  • えどのかたきをながさきでうつ

語源:

  • 江戸で恨みを受けた相手を、江戸から離れた長崎で討ち果たすことから。
  • 別説として、江戸で成功した職人が大阪でさらに成功し、その職人を超える成功を長崎で収めた職人がいたことからという説もあります。

使い方:

  • 過去の恨みを、全く関係のない場所で晴らすことを説明する際に使用します。
  • 思いがけない場所で過去の恨みを晴らすことの意外性を強調したい場合にも使用できます。

例文:

  • 例文1:
    • 会社で上司に嫌がらせを受けた男は、転職先の会社で偶然上司と再会し、昇進で逆転を果たした。まさに江戸の敵を長崎で討ったと言えるだろう。
  • 例文2:
    • 学生時代にいじめられていた女性は、大人になって偶然いじめっ子と再会し、幸せな家庭を築いている姿を見せつけて復讐した。まさに江戸の敵を長崎で討ったと言えるだろう。
  • 例文3:
    • 彼は幼馴染に裏切られ、長年恨みを抱えていた。しかし、偶然その幼馴染が困っているのを見つけ、助けの手を差し伸べた。彼は復讐ではなく、友情を選んだのだ。

類義語:

  • 雪辱を果たす
  • 仇を討つ
  • 仕返しをする
  • 一矢報いる
  • 恨みを晴らす

対義語:

  • 許す
  • 忘れる
  • 水に流す
  • 和解する
  • 仲直りをする

その他:

  • 「江戸の敵を長崎で討つ」は、日本語独特の表現です。
  • 英語では、「get even with someone」「pay someone back」「settle a score」「avenge oneself」などの表現が近い意味になります。

参考になれば幸いです。

補足:

  • このことわざは、必ずしも復讐的な意味合いだけではありません。
  • 過去の恨みを乗り越え、新しい関係を築くという意味合いでも捉えることができます。

状況や文脈によって、様々な解釈が可能ですので、注意が必要です。

このことわざは、人間の複雑な感情や、復讐と寛容の間で揺れる心境を表現する際に用いられることがあります。

参考URL:
江戸の敵を長崎で討つ - ウィクショナリー日本語版

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