「万事休す」は、もうやるべきことが何もなくなり、すべてが終わった状態を表す慣用句です。
言葉の意味を分解すると:
- 万事(ばんじ): あらゆる事柄のこと。
- 休す(きゅうす): 終わる、止まること。
つまり、「万事休す」は、「あらゆる事柄が終わり、何もすることがなくなった」という意味になります。
「万事休す」という言葉は、勝負や競争が決着したときによく使われますが、物事の完了や終了を広く表現する際にも用いられます。
例文:
- 長時間の戦いの末、ついに敵を打ち倒し、万事休した。 (Chōjikan no tatakai no sue, tsui ni teki o uchi taoshi, banjikyūsu shita.) - After a long battle, they finally defeated the enemy and everything was over.
- 試験が終わり、万事休した学生たちは、解放感に浸っていた。 (Shiken ga owari, banjikyūsu shita gakusei-tachi wa, kaihōkan ni hitatte ita.) - The students who had finished their exams were basking in a sense of relief.
- プロジェクトが成功し、万事休したメンバーたちは、達成感に満ち溢れていた。 (Purojekuto ga seikō shi, banjikyūsu shita mēbā-tachi wa, tasseikan ni michitafarete ita.) - The team members who had succeeded in the project were filled with a sense of accomplishment.
類義語:
- 決着が付く (ketsudan ga tsuki): To be decided.
- 終わりを迎える (owari o mukaeru): To come to an end.
- 一段落する (ichidanraku suru): To settle down.
「万事休す」という言葉は、物事の終わりや完了を簡潔かつ力強く表現するのに適しています。