「油を絞る」には、相手の欠点や失敗を厳しく指摘して、反省させようとすることという意味があります。
- 油を実際に絞る
菜種や大豆などの種子を、機械や手作業で圧搾して油を取り出すことを指します。
例文
- 昔は、村で菜種から油を絞っていました。
- 自家用のごま油を絞るために、絞油機を買った。
- 無理やり利益を得る
人をだましたり、厳しい労働条件で働かせたりして、無理やり利益を得ることを指します。
例文
- 社長は社員から油を絞るような経営をしている。
- あの悪徳業者は、お客さんから油を絞るようなことをしていた。
- 厳しく叱責する
相手の欠点や失敗を厳しく指摘して、反省させようとすることを指します。
例文
- 先生は、生徒の怠惰な態度に目をむいて油を絞った。
- 上司は、部下のミスを油を絞るように叱責した。
このように、「油を絞る」は、状況によって様々な意味を持つ表現です。使う際には、それぞれの意味を理解して適切に使い分けることが大切です。
補足
- 「油を絞る」は、江戸時代から使われている慣用句です。
- 類義語として、「汗を絞る」、「血を絞る」などがあります。
以上、「油を絞る」の意味と使い方について説明しました。