「一寸先は闇」は、ほんの少し先のことも全く予知できないことのたとえ。
言葉の由来
このことわざの由来は、江戸時代のいろはかるたに収録されていた歌札「い」にあると言われています。この歌札には、「いやいや三杯」という歌詞が書かれていましたが、後に「一寸先は闇」という歌詞に変更されました。
意味
「一寸」は、約3センチメートルの長さです。これは、非常に短い距離を意味します。つまり、「一寸先は闇」とは、ほんの少し先のことも全く分からないというほど、未来は不確実なものだということを表しています。
使い方
- このことわざは、人生の不確実性を表現したいときに使われます。
- 例えば、将来の計画について話しているときに、「一寸先は闇だから、あまり具体的に決めすぎないようにしよう」のように使うことができます。
- また、思い通りにならない状況に直面したときに、「一寸先は闇だから、腐らずに頑張ろう」のように、前向きに励ますために使うこともできます。
例文
- 投資にはリスクが伴う。「一寸先は闇」だから、慎重に判断する必要がある。
- 病気はいつ誰にでも起こる。「一寸先は闇」だから、健康に気をつけよう。
- 人生は山あり谷あり。「一寸先は闇」だから、何が起こっても大丈夫。
類義語
- 明日があるとは限らない
- 世の中は分からない
- 天変地異
- 朝起きぬれば
- 無常
英語表現
- The future is uncertain.
- You never know what the future holds.
- Life is unpredictable.
- Anything can happen.
- Tomorrow is another day.
「一寸先は闇」は、人生の教訓として昔から多くの人に伝えられてきたことわざです。未来は不確実なものであることを常に意識し、今この瞬間を大切に生きることが大切です。