「身を投じる」は、全身全霊で物事に取り組むという意味の慣用句です。「身」は自分自身、「投じる」は飛び込むという意味です。つまり、「身を投じる」は、まるで飛び込むように、全力で物事に取り組むイメージで、強い意志や決意を表します。
読み方
「みをなげる」または「みをとうずる」
意味
「身を投じる」は、単に物事に関わるだけでなく、全身全霊で取り組むという意味合いがあります。時間や労力、精神を惜しまず、徹底的に取り組む様子を表します。
例文
- 彼は幼い頃から野球に身を投じ、プロ野球選手になる夢を追いかけてきた。
- 研究に身を投じる彼女にとって、睡眠時間は惜しいものだった。
- 会社の経営再建に身を投じた彼は、昼夜を問わず働き続けた。
使い方
「身を投じる」は、強い意志や決意を持って、物事に取り組む様子を表現したいときに使われます。具体的には、以下の点に注意して使うと良いでしょう。
- どのような物事に取り組むのか
- なぜその物事に全身全霊で取り組むのか
- 全身全霊で取り組むことで、どのような成果を期待しているのか
類義語
- 専念する
- 傾注する
- 邁進する
- 献身する
- 傾倒する
対義語
- 腰掛け
- 傍観する
- 無関心
- 冷淡
- 悠長
文化的な背景
「身を投じる」は、武士道の精神に基づく言葉と言われています。武士道においては、一事に専念し、全力で取り組むことが重要とされていました。
現代社会における「身を投じる」
現代社会においても、「身を投じる」は、様々な場面で用いられています。例えば、仕事や勉強だけでなく、スポーツや趣味など、様々な活動においても、「身を投じる」という表現が使われます。
まとめ
「身を投じる」は、全身全霊で物事に取り組むという意味の慣用句です。この言葉を使う際には、相手や状況をよく理解し、適切な表現を用いることが大切です。