「未曾有」とは、今まで一度もなかったことという意味の熟語です。
「未」は「まだ」、「曾」は「かつて」、「有」は「ある」という意味です。
つまり、「今まで一度もなかった」という意味になります。
「前代未聞」や「空前絶後」などの類義語もあります。
「未曾有」は、災害や事件などの悪い出来事に使われることが多いですが、良い出来事にも使うことができます。
例文
- 「今回の台風は未曾有の被害をもたらした。」
- 「この発明は未曾有の進歩を遂げた。」
「未曾有」は、漢語なので、読み方は「みぞう」です。
仏教用語としても使われ、「涅槃」(ねはん)を表す言葉としても使われます。
「涅槃」とは、仏教における悟りの境地です。
「未曾有」は、「涅槃」が今まで誰も経験したことのない境地であることを表しています。