「猫の首に鈴を付ける」とは、実行するのが困難で、実現が難しいことを比喩する慣用句です。
由来
この慣用句は、イソップ寓話の「猫とネズミ」に由来しています。
物語では、ネズミたちが猫に捕食されることを恐れ、猫の首に鈴をつければ、猫の接近を事前に察知できると考えます。しかし、実際に鈴をつけることを実行できるネズミは現れませんでした。
意味
このことから、「猫の首に鈴を付ける」は、一見良いアイデアのように思えても、実際には実行が困難で、実現が難しいことを意味するようになりました。
類義語
- 絵に描いた餅
- 机上の空論
- 理想論
- 空想
- 夢物語
対義語
- 現実的
- 実行可能
- 実現可能
例文
- 環境問題の解決は重要だが、理想論ばかりでは「猫の首に鈴を付ける」ようなものだ。
- 新規事業の立ち上げは、計画段階では簡単そうに見えても、実際に実行に移すとなると「猫の首に鈴を付ける」ような難しさがある。
注意点
この慣用句は、実現が難しいことを批判的に表現する場合にも使われます。
英語表現
- "to put a bell on the cat's neck"
- "easier said than done"
- "a pipe dream"
補足
「猫の首に鈴を付ける」は、日本語の慣用句であり、英語で直訳しても意味が通じません。英語で同様の意味を伝える場合は、「to put a bell on the cat's neck」などの慣用句や、「easier said than done」などの表現を使う必要があります。
参考URL:
猫の首に鈴を付ける(ねこのくびにすずをつける)とは? 意味・読み方・使い方をわかりやすく解説 - goo国語辞書