「向こうに回す」とは、相手とする、敵とするという意味の言い回し方。
読み方: むこうにまわす
意味:
- 相手とする。敵とする。
- 議論や交渉などで、相手側に譲る。
- 仕事や責任を他の人に任せる。
語源:
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- その人を、自分とは反対側に置く意から。
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- 勝負事などで、相手側に主導権を譲ることから。
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- 責任などを他の人に押し付けることから。
例文:
- 彼とは意見が合わないので、向こうに回すことにした。
- この問題は、専門家に向こうに回すのが最善だ。
- 彼は面倒な仕事はいつも向こうに回す。
類義語:
- 対立する
- 譲歩する
- 丸投げする
対義語:
- 協力する
- 主導権を握る
- 責任を取る
使い方:
「向こうに回す」は、文脈によって異なる意味を持つので、注意が必要です。
- 相手とするという意味で使われる場合は、相手と対立する、敵対するという意味合いになります。
- 議論や交渉などで、相手側に譲るという意味で使われる場合は、自分の意見を主張することを諦め、相手側に主導権を譲るという意味合いになります。
- 仕事や責任を他の人に任せるという意味で使われる場合は、自分が責任を負うことを避け、他の人に負担を押し付けるという意味合いになります。
例文解説:
- 例文1: 彼とは意見が合わないので、向こうに回すことにした。
この例文では、彼と意見が合わないために、議論しても無駄だと判断し、彼を敵対する相手と見なして、距離を置くことを決めたという意味になります。
- 例文2: この問題は、専門家に向こうに回すのが最善だ。
この例文では、問題が複雑で自分たちでは解決できないため、専門家に任せて解決してもらうという意味になります。
- 例文3: 彼は面倒な仕事はいつも向こうに回す。
この例文では、彼は面倒な仕事は自分ではやりたがらず、他の人に押し付けているという意味になります。
補足:
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「向こうに回す」は、日本語の慣用句であり、英語で直訳しても意味が通じません。英語で同様の意味を伝える場合は、文脈によって異なる表現を使う必要があります。
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例1: 「to oppose」、「to confront」
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例2: 「to yield」、「to concede」
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例3: 「to delegate」、「to pass the buck」