「敗軍の将は兵を語らず」とは、戦争に負けた将軍は、兵法について語る資格がないという意味の慣用句です。失敗した者は、その事について発言するべきではないという教訓を表しています。
例文
- プロジェクトが失敗したのに、責任者は自分の意見ばかり主張する。まさに敗軍の将は兵を語らずだよ。
- あの人は、いつも失敗ばかりしているのに、人の意見を聞かない。まさに敗軍の将は兵を語らずだね。
- 彼は、試合に負けたのに、相手選手の悪口ばかり言う。まさに敗軍の将は兵を語らずだ。
類義語
- 負け惜しみ
- 反省
- 自己批判
- 謙虚
- 虚心坦懐
対義語
- 自慢
- 傲慢
- 自己主張
- 言い訳
- 責任転嫁
使い方
- 「敗軍の将は兵を語らず」は、失敗した人に対して、反省すべきであることを促す時に使います。
- 主に批判として使われます。
- 同じ意味の慣用句に「負け犬の遠吠え」などがあります。
補足
「敗軍の将は兵を語らず」の由来は、中国の史記「淮陰侯伝」にある故事から来ています。韓信という将軍は、優れた才能で数々の戦いに勝利しましたが、傲慢な態度が災いし、謀反を起こして処刑されました。
この故事から、失敗した者は、自分の過ちを認め、反省すべきであるという教訓が生まれました。
現代社会でも、ビジネスやスポーツなど、様々な場面でこの慣用句が使われます。失敗から学ぶためには、自分の過ちを認め、客観的に分析することが重要です。
「敗軍の将は兵を語らず」は、失敗を乗り越えるための大切な教訓と言えるでしょう。