「同床異夢」とは、同じ寝床に就いても異なる夢を見ることから、同じ目標や目的を掲げているように見えて、実際にはそれぞれ異なる考えや思惑を持っていることを意味する四字熟語です。
例文:
- 彼とは同床異夢で、話がまったくかみ合わない。
- 経営陣と社員の間で同床異夢が生じ、プロジェクトが頓挫してしまった。
- 表面上は協力関係にあるように見えて、実際には同床異夢の状態だった。
類義語:
- 鶏肋(けいりょく)
- 牛首琴背(ぎゅうしゅきんはい)
- 貌合神離(ぼうごうしんり)
- 離心離徳(りしんりどく)
対義語:
- 一心同体(いっしんどうたい)
- 心腹(しんぷく)
- 同心協力(どうしんきょうりょく)
使い方:
- 「同床異夢」は、人間関係や組織の状態を表現する際に用いられます。
- 特に、表面上は協調しているように見えて、実際には意見が対立しているような状況を指す場合に多く使われます。
- 比喩的な表現として、異なる夢を見るというイメージを用いて、考えや思惑の食い違いを表現します。
補足:
- 「同床異夢」の語源は、中国の南宋時代の政治家・陳亮の書簡「与朱元晦書」です。
- この書簡の中で、陳亮は、同じ目標を掲げているように見えて、実際には異なる考えや思惑を持っている人々を「同床異夢」と表現しています。
例文:
陳亮は、同床異夢の状態では、真の協調は生まれないと主張した。
「同床異夢」は、人間関係や組織の状態を理解し、改善していくためには、非常に重要な概念です。