「ミイラ取りがミイラになる」とは、人を助けようとしたり、何かを成し遂げようとしたりした者が、逆にそのことに巻き込まれて、自分が同じような状況に陥ってしまうこと を意味する慣用句です。善意が裏目に出て、自らが犠牲になってしまう という教訓を表しています。
例文
- 子供を助けようとした消防士が、火災に巻き込まれて命を落とす。まさにミイラ取りがミイラになるだ。
- 貧困問題に取り組んでいた活動家が、いつの間にか自分も貧困に陥ってしまう。まさにミイラ取りがミイラになるだよ。
- 彼は、彼女を依存症から救い出そうとしたが、逆に自分も依存症になってしまう。まさにミイラ取りがミイラになるだね。
類義語
- 火中の栗を拾う
- 捨身飼虎
- 虎口に入らずんば虎子を得ず
- 背水の陣を敷く
- 危険を冒す
対義語
- 安全
- 無難
- 慎重
- 保守
- リスク回避
使い方
- 「ミイラ取りがミイラになる」は、善意の行動が裏目に出て、自らが犠牲になってしまう 状況に対して使います。
- 主に悲劇的な結末 を表す時に使われますが、皮肉として使うこともできます。
- 同じ意味の慣用句に「火中の栗を拾う」などがあります。
補足
「ミイラ取りがミイラになる」の由来は、古代エジプトのミイラ にまつわる迷信から来ています。ミイラ は、死者の魂が宿っている と信じられており、ミイラに触れると呪われる という言い伝えがありました。
現代社会 でも、ボランティア活動 や人命救助 など、リスクを伴う活動 はたくさんあります。
「ミイラ取りがミイラになる」 は、そのような活動を行う際には、十分な準備 とリスク管理 が必要であることを教えてくれる、大切な言葉です。
日常生活の中で、この言葉を意識することで、善意の行動を安全かつ効果的に行う ことができるでしょう。
参考URL:
「ミイラ取りがミイラになる」は驚きの語源が!? 意味や江戸時代の話、例文、類語 | Oggi.jp