「千里の馬も伯楽に逢わず」は、「どんなに優れた才能を持っていても、それを認めてくれる人がいなければ、その才能は発揮されない」という意味です。
由来
このことわざは、中国の故事から由来しています。
昔、中国には千里の道を一日で走ることができる馬がいるという言い伝えがありました。しかし、誰もその馬を見たことがありませんでした。
ある日、伯楽と呼ばれる馬の目利きが、その馬を探しに出かけました。そして、ようやくその馬を見つけることができました。
このことわざは、この故事から生まれたと言われています。
使い方
このことわざは、主に以下の場面で使われます。
- 才能があるのに、なかなかそれを認めてもらえない人に対して、励ましの言葉として使う: 才能は必ず認められるので、諦めずに努力を続けていれば良いことを伝える
- 自分の才能に自信が持てない人に対して、自信を持たせる言葉として使う: 誰もが才能を持っていることを伝え、自分の才能を信じるように促す
- 才能のある人を見つけることの重要性を強調したい時: 才能のある人は、どこにでもいることを伝え、積極的に才能を見つける努力をするように促す
例文
- 「彼は才能があるのに、なかなかそれを認めてもらえない。千里の馬も伯楽に逢わずとはよく言ったものだ。」 (He is talented, but he hasn't been recognized yet. It's true what they say, "Even a thousand-mile horse cannot be recognized without a discerning eye.")
- 「自分の才能に自信が持てないかもしれない。しかし、千里の馬も伯楽に逢わずとはよく言ったものだ。必ずしも自分の才能がすぐに認められるとは限らない。」 (You may not be confident in your own abilities. But it's true what they say, "Even a thousand-mile horse cannot be recognized without a discerning eye." Your talents may not be recognized immediately.)
- 「社会全体で、才能のある人を見つけることが重要だ。千里の馬も伯楽に逢わずではいけない。」 (It is important to find talented people in society as a whole. We must not let "even a thousand-mile horse go unrecognized.")
類似のことわざ
- 「石の上にも三年」 (ishi no ue ni mo sannen): Three years of sitting on a stone (meaning that anything can be achieved with perseverance)
- 「継続は力なり」 (keizoku wa chikara nari): Persistence is power
- 「千里の道も一歩から」 (senri no michi mo ippo kara): A thousand-mile journey begins with a single step
まとめ
「千里の馬も伯楽に逢わず」は、才能の重要性と、才能を見つけることの重要性を教えてくれることわざです。
才能は誰にでもありますが、誰もがそれを認めてもらえるわけではありません。
才能を認めてもらえるためには、自分自身で努力するだけでなく、周りに才能を見つけてくれる人がいることも重要です。
このことわざを心に留め、自分自身の才能を信じて、努力を続けましょう。
また、周りに才能のある人がいないか、積極的に探してみましょう。
参考URL:
千里の馬はあれども一人の伯楽は無し(せんりのうまはあれどもひとりのはくらくはなし)とは? 意味や使い方 - コトバンク