有職故実(ゆうそくこじつ)とは、朝廷や公家、武家などにおける儀式や習慣のことやそれらを研究する学問。
語源
- 有職:古来の制度や儀式に関する知識
- 故実:先例や典故
歴史
有職故実の研究は、平安時代頃から盛んになりました。
- 藤原頼長:『御堂関白記』
- 九条兼実:『玉葉』
- 北畠親房:『神皇正統記』
内容
有職故実の内容は、以下のようなものがあります。
- 官職
- 儀式
- 服飾
- 建築
- 行事
- 法令
現代における意義
有職故実の研究は、日本の歴史や文化を理解する上で重要な役割を果たしています。
- 時代小説や映画の時代考証
- 神社仏閣の祭礼の運営
- 日本の伝統文化の継承
代表的な書籍
- 『類聚三代格』
- 『延喜式』
- 『貞観儀式』
- 『古事類苑』
研究機関
- 国立公文書館
- 東京大学史料編纂所
- 京都大学文学部
有職故実に関するイベント
- 時代祭
- 京都御所一般公開
- 平安神宮の祭礼
関連する人物
- 藤原頼長
- 九条兼実
- 北畠親房
- 本居宣長
- 折口信夫
その他
- 有職故実の研究は、専門的な知識が必要
- 近年では、有職故実をわかりやすく解説した書籍も出版されている