「行きがけの駄賃」とは、何かのついでに他のことをして、利益を得ることを意味します。本来の目的とは別に、おまけのように利益を得られることを表す慣用句です。
語源
- 馬子が荷物を運ぶ際に、本来の荷物とは別に、ちょっとした荷物を運んで得た賃銭
- 駄賃:馬子に支払う賃銭
使い方
- 買い物ついでに図書館に寄って、本を借りた。これは行きがけの駄賃だ。
- 実家に帰省するついでに、友達に会いに行った。行きがけの駄賃で、お土産ももらった。
- 会社の帰りにスーパーに寄って、食材を買った。行きがけの駄賃で、夕食の準備もできた。
類義語
- 一石二鳥
- 効率的
- 徒労に終わらない
- 無駄がない
- 副次的利益
英語表現
- kill two birds with one stone
- get something for nothing
- make the most of it
- turn a profit
- win-win situation
例文
- A: 今日は図書館に本を借りに行ったんだ。
- B: 何か用があったの?
- A: 実は買い物ついでに寄ったんだ。行きがけの駄賃で、面白い本を見つけたよ。
- B: それは良かったね。
注意点
- 「行きがけの駄賃」は、本来の目的とは別に得られる利益という意味なので、メインの目的が達成できていない場合は使用できません。
- また、利益を得ることに重点を置いているため、道徳的に問題のある行為には使用できません。
その他
- 「行きがけの駄賃」は、日常会話でよく使われる慣用句です。
- 似た意味の慣用句に「一石二鳥」があります。