「牛に引かれて善光寺参り」とは、思いがけないきっかけで、良い結果につながることを意味する慣用句です。
由来
- 長野県の善光寺は、信仰を集める寺院であり、多くの参拝者が訪れます。
- 昔々、信心深い老婆がいました。ある日、老婆が洗濯していた白布を牛が角に引っ掛けて走り去りました。老婆は牛を追いかけていくうちに、いつの間にか善光寺にたどり着きました。老婆は初めて善光寺に参拝し、その後は熱心な信者となったという伝説があります。
使い方
- 彼は、友達に誘われて始めたボランティア活動で、多くの人と出会い、人生の目標を見つけることができた。まさに牛に引かれて善光寺参りだ。
- 彼女は、旅行中に偶然出会った人から、新しい仕事の話を聞き、転職を決意した。まさに牛に引かれて善光寺参りだ。
- 彼らは、趣味で始めた音楽活動が評判を呼び、プロデビューを果たした。まさに牛に引かれて善光寺参りだ。
類義語
- 思いがけない幸運
- 偶然の出会い
- 僥倖
- 棚ぼた
- 幸運
英語表現
- a blessing in disguise
- a stroke of luck
- serendipity
- a happy accident
- an unexpected opportunity
例文
- A: 彼は最近、ボランティア活動を始めたらしいね。
- B: そうだね。友達に誘われて始めたんだって。
- A: それで、何か良いことあった?
- B: 実は、ボランティア活動で多くの人と出会い、人生の目標を見つけることができたんだって。まさに牛に引かれて善光寺参りだね。
注意点
- 「牛に引かれて善光寺参り」は、良い結果につながったことに対してのみ使用されます。
- 悪い結果につながった場合は、「牛に引かれて地獄参り」という表現が使われます。
その他
- 「牛に引かれて善光寺参り」は、江戸時代から使われている慣用句です。
- 似た意味の慣用句に「思いがけない幸運」や「偶然の出会い」などがあります。
参考URL:
伝説「牛に引かれて善光寺詣り」 | ながの観光net