「管を巻く」とは、酒に酔ったりなどして、とりとめのないことや不平などをくどくど言うことです。
「管を巻く」には、2つの意味があります。
- 織機の杼(ひ)に入れる管に緯(よこいと)にする原糸を巻きつけること
これは織物の製造過程における技術的な用語です。
- 酒に酔ったりなどして、とりとめのないことや不平などをくどくど言うこと
これは比喩的な表現で、糸巻きのように同じことをぐるぐる繰り返す様子から、「くだをまく」という言葉が生まれました。
どちらの意味で使われているかは、文脈によって判断する必要があります。
例文
- 織機の杼(ひ)に入れる管に緯(よこいと)にする原糸を巻きつけること
- 職人が手際よく管に糸を巻きつけていく。
- 糸を巻きつける作業は、熟練した技術が必要だ。
- 機械で糸を巻くよりも、手作業で巻いた方が丈夫な糸になる。
- 酒に酔ったりなどして、とりとめのないことや不平などをくどくど言うこと
- 彼は酒に酔って、くだを巻き始めた。
- 彼女は、仕事の愚痴を延々と聞かせてくれた。
- 近所のおばさんは、いつもくだを巻いている。
類義語
- くだをまく
- 長々と話す
- 愚痴を言う
- 文句を言う
- 不平を言う
英語表現
- ramble on
- talk in circles
- go on and on
*唠叨 - complain
注意点
- 「管を巻く」は、ネガティブな意味合いで使われることが多いです。
- 長々と話したり、愚痴を言ったりする人を、批判的に表現する場合に使用されます。
その他
- 「管を巻く」は、注意が必要な表現です。
- 周りの人を不快にさせないように、発言には注意が必要です。