「俎上の魚」とは、まな板の上の魚のように、自分の運命を左右する力がなく、抵抗もできない状態を意味する慣用句です。
語源
「俎上」は、まな板のこと。まな板の上の魚は、料理されるために用意されており、自分の運命を左右することはできません。
使い方
- 彼は、会社からリストラを言い渡され、「俎上の魚」のような心境だった。
- 彼女は、彼に逆らえず、「俎上の魚」のように従うしかなかった。
- 小さな国は、大国の間で翻弄され、「俎上の魚」のような状態だった。
類義語
- 為す術もない
- 抵抗できない
- 運命に翻弄される
- 身動きが取れない
- 板挟み
英語表現
- at someone's mercy
- helpless
- powerless
- at the mercy of fate
- caught between a rock and a hard place
例文
- A: 彼は、事故に遭って、全身麻痺になってしまったらしい。
- B: 彼は、もう何もできない。「俎上の魚」のような状態だよ。
- A: 彼のことを考えると、心が痛むよ。
注意点
「俎上の魚」は、非常にネガティブな意味合いを持つ言葉です。
その他
「俎上の魚」は、自分の運命を左右する力がない、弱い立場にある人を表現する際に用いられます。
現代社会においても、様々な状況で「俎上の魚」のような状態に陥る人がいます。
そのような状況に陥らないよう、日頃から自分の力をつけ、様々な状況に対応できるようにしておくことが大切です。