「濡れ衣を着せられる」とは、無実なのに罪を着せられたり、悪い噂を立てられたりする状況です。
意味と語源
「濡れ衣を着せられる」とは、自分が悪いことをしていないのに、犯人扱いされたり、根拠のない悪い噂を立てられたりする状況を表す慣用句です。
語源には諸説ありますが、一般的には、継母が娘に濡れた衣を着せて密通を疑わせたという伝説が由来とされています。
例文
1. 誤認逮捕
- 公園で子供と遊んでいたところ、不審者と間違えられて警察に職務質問された。まさに濡れ衣を着せられた思いだった。
2. ネット上の誹謗中傷
- 匿名掲示板で根拠のない噂を立てられ、ネット上で炎上した。心身に大きなダメージを受けた。
3. 企業における不正会計
- 上司の不正会計に巻き込まれ、自分が犯人に仕立て上げられた。無実を証明するために必死に努力した。
類義語
- 冤罪(えんざい):無実の人が罪に問われること
- 虚偽の告訴:事実無根の罪で人を訴えること
- 名誉毀損(めいよきそん):人の名誉を傷つける行為
対義語
- 名誉回復:失った名誉を取り戻すこと
- 雪冤(せつえん):冤罪を晴らすこと
英語表現
- be falsely accused of a crime
- be framed for a crime
- be the victim of a smear campaign
その他
「濡れ衣を着せられる」は、日常生活やニュースなど様々な場面で起こり得る状況です。
もし自分が濡れ衣を着せられた場合は、冷静かつ迅速に証拠を集め、周囲に説明する必要があります。必要であれば、弁護士などの専門家に相談することも大切です。