「元の木阿弥」とは、一度良くなったものが、再び元の状態に戻ってしまうことを意味する慣用句です。
由来
- 戦国時代の武将筒井順昭が病死した時、子の順慶が幼少であったため、順昭の声に似ていた木阿弥という男を寝所に寝かせて外来者を欺き、順慶が成人するや順昭の喪を公表したために、木阿弥は再びもとの身分にもどったという故事から。
意味
- せっかく努力して良い状態になったのに、それが台無しになってしまうこと。
- 積み上げてきたものが水の泡になること。
- 元の悪い状態に戻ってしまうこと。
類義語
- 水泡に帰す
- 元の鞘に収まる
- 元の黙阿弥
- 夢のまた夢
- 絵に描いた餅
例文
- ダイエットを頑張って痩せたのに、リバウンドして元の木阿弥になってしまった。
- 会社が倒産して、これまでの努力が元の木阿弥になってしまった。
- 彼はせっかく良い大学に入ったのに、留年して元の木阿弥になってしまった。
使い方
「元の木阿弥」は、努力が無駄になったり、せっかく良い状態が台無しになったりした時に使われます。
例文
- 彼は勉強を怠けて、せっかく良い成績を取ったのに元の木阿弥になってしまった。
- 彼女は彼氏と別れて、元の独り身に戻って元の木阿弥になってしまった。
- 会社の業績が悪化して、昇給どころか元の給料に戻って元の木阿弥になってしまった。
注意点
「元の木阿弥」は、ネガティブな意味で使われることが多いです。
使う場合は、相手を落胆させないように注意が必要です。
英語表現
- be back to square one
- be all for nothing
- come to nothing
- fall through
- end in failure
その他
「元の木阿弥」は、日常会話でよく使われる慣用句です。
意味や使い方を理解しておくと、コミュニケーションがよりスムーズになります。
参考URL:
元の木阿弥の由来とは?語源や意味・家康など影武者を使った戦国武将となれる条件なども紹介 | 和樂web 美の国ニッポンをもっと知る!