「鳴かず飛ばず」は、長い間何の成果も出せずにいる様子を表す慣用句です。
- 読み方:なかずとばず
- 由来:中国の古典『史記』の故事から。楚の荘王は、即位してから三年間、政務を怠り、諫言する家臣を処刑すると公言していた。そこで、淳于髠という家臣は、「三年飛ばず鳴かずにいる鳥は、飛び上がれば天まで届き、鳴けば人を驚かせる」という謎かけをして、荘王を諫めた。
- 類義語:鳴かぬ蛍、鳴かず飛ばず、鳴かぬ蛙、鳴かず飛ばず、鳴かず食わぬ、鳴かず食わぬ
- 対義語:鳴く鳥、飛ぶ鳥、鳴き飛ぶ
例文
- 新人歌手は鳴かず飛ばずで、デビューから三年経ってもヒット曲がない。
- 新しいプロジェクトは鳴かず飛ばずで、当初の目標達成は難しそうだ。
- 彼は才能があるのに、鳴かず飛ばずにいるのはもったいない。
使い方
「鳴かず飛ばず」は、主に以下のような状況で使われます。
- 長い間、成果が出ずにいる人や物
- 期待されていたのに、結果が出ない人や物
- 才能があるのに、活躍できていない人
注意点
「鳴かず飛ばず」は、ネガティブな意味合いを持つ慣用句です。相手を傷つける可能性があるので、使う場面には注意が必要です。