「掃き溜めに鶴」とは、つまらないところに、そこに似合わぬすぐれたものや美しいものがあることのたとえです。
意味
「掃き溜め」は、ゴミや塵を集めておく場所です。そのような汚い場所にいる鶴は、周囲とは対照的に美しく、貴重な存在です。
このことわざは、価値のあるものは、どこにでも存在する可能性があることを教えてくれます。また、周囲の環境に左右されることなく、自分の個性を貫くことの大切さも示唆しています。
使い方
「掃き溜めに鶴」は、以下のような状況で使われます。
- 無名の新人が、いきなり大ヒット曲を出す。
- 田舎の小さな町から、世界的な芸術家が生まれる。
- 不良少年が、更生して立派な社会人になる。
例文
- あの会社は一見するとダメダメなように見えるけど、実は優秀な人材が埋もれている。「掃き溜めに鶴」ってやつだね。
- 田舎暮らしなんてつまらないと思っていたけど、ここに来てみて、自然の美しさや人の温かさに触れた。まさに「掃き溜めに鶴」だね。
- 彼はいじめを受けていた過去があるけど、それを乗り越えて、今では多くの人に尊敬されるような人になった。まさに「掃き溜めに鶴」だね。
類義語
- 泥中の蓮
- 塵芥の中から黄金
- 璞玉
- 埋もれた才能
- 隠れた逸材
対義語
- 凡庸
- 平凡
- ありふれた
- つまらない