「禄を盗む」とは、自分の能力や功績に不相応な高い給料を受け取ること を意味する言葉です。
語源
「禄」とは、武士や官吏などが受け取っていた俸給のことです。
本来、「禄」は、その人の功績や能力に見合ったものとして与えられていました。
しかし、中には、自分の能力や功績に不相応な高い給料を受け取る者もいました。
このような者を、「禄を盗む」 と表現するようになったのです。
使い方
「禄を盗む」は、以下のような状況で使われます。
- 能力が低いのに、高給取りの役職に就いている人
- 努力せずに、高い給料をもらっている人
- 会社に貢献していないのに、高給をもらっている人
例文
- あの人は、何もしていないのに、高給をもらっているから、禄を盗んでいる ようなものだ。
- この会社は、役職によって給料が決まっているから、能力が低い人でも、高給をもらっている人がいる。
- 政治家は、国民の税金から高い給料をもらっているのに、何もしていないから、禄を盗んでいる と批判されることが多い。
類義語
- 不当な利益を得る
- 搾取する
- たかる
- いいかげんな仕事をする
- 怠ける
- 無能
- 役立たず
- 無責任
- 不誠実
対義語
- 能力に見合った給料をもらう
- 努力に見合った成果を出す
- 会社に貢献する
- 誠実に働く
- 有能
- 役立つ
- 責任感がある
- 誠実
補足
「禄を盗む」は、批判的な意味合い で使われる言葉です。
自分の能力や功績に見合った給料を受け取ること自体は、何ら問題ありません。
しかし、自分の能力や功績に不相応な高い給料を受け取るのは、倫理的に問題があると言えるでしょう。