「獅子身中の虫」とは、内部から組織を破壊する者 のことを意味する慣用句です。
由来
仏教の経典にある譬喩から来ています。百獣の王である獅子も、体内に寄生する虫には抗うことができず、ついには命を落とすというものです。
使い方
「獅子身中の虫」は、以下のような状況で使われます。
- 組織内部にいて、組織を裏切るような行為をする者
- 組織の利益よりも自分の利益を優先する者
- 組織の結束を乱す者
例文
- 会社の内部告発者は、獅子身中の虫として糾弾された。
- 彼は、組織の分裂を招くような行動をとったため、獅子身中の虫とみなされた。
- 彼女は、組織の秘密を敵に漏らしたため、獅子身中の虫と呼ばれた。
類義語
- 内患
- 内乱
- 反逆者
- 裏切り者
- 敵対者
- 背信者
- 売国奴
- 害虫
対義語
- 忠誠心
- 義理
- 貢献者
- 同志
- 仲間
補足
「獅子身中の虫」は、組織にとって非常に危険な存在であることを意味しています。
組織を運営する上で、このような存在を早期に発見し、排除することが重要です。