「顰に倣う」とは、むやみに人の真似をすること。
意味:
- 顰(ひそみ)とは眉をしかめること。
- 美しい西施が眉をしかめても美しく、それを真似た醜女が滑稽になった故事から、むやみに人の真似をすること。
- 考えずに真似をして失敗することや、笑い者になることを意味する。
例文:
- Aさん: あの人の服装を真似して、私も買ってみたけど、全然似合わなかった。顰に倣ってもダメね。
- Bさん: 流行りの投資に手を出したら、大損してしまった。顰に倣ってはダメだと学んだよ。
- Cさん: 彼はいつも人の意見に流されやすい。顰に倣って、自分で考えることを忘れないようにしないとね。
類義語:
- 猿真似(さるまね)
- 鸚鵡返し(おうむがえし)
- 形だけ真似る
- 見よう見真似
- 盲目的に従う
対義語:
- 独自の判断
- 自分の考えを持つ
- 深く考える
- 理屈を理解する
注意点:
- 顰に倣うは、ネガティブな意味で使われることが多い。
- 真似をすることが悪いというわけではないが、状況や自分の能力を考慮して、慎重に行うことが大切。
補足:
- 顰に倣うの故事は、中国の思想家・荘子の著書「荘子」の「天運」篇に由来する。
- 西施は、中国春秋時代の越国の美女。眉をしかめた姿も美しく、それを真似た醜女が滑稽になったという故事。