「盧生の夢」とは、人生のはかなさをたとえること。
読み方: ろせいのゆめ
意味:
- 人生のはかなさをたとえること。
- 夢のような栄華や富貴は、すぐに消えてしまうという例え。
語源:
- 中国の唐代の小説「枕中記」にある故事から。
故事
- 盧生という貧しい青年が、邯鄲という場所で道士から枕を借りて眠ると、夢の中で高官になり、栄華を極めた。しかし、目が覚めると、枕元で粟が炊き上がっていた。夢のような時間は、ほんの一瞬の出来事だった。
例文:
- あの人の栄華も、盧生の夢のようなものかもしれない。
- 人生は短い。盧生の夢のように、一瞬で終わってしまうこともある。
- 目先の利益に惑わされず、地に足をつけて生きることが大切だ。
類義語:
- 黄梁一炊夢
- 邯鄲之夢
- 朝露の命
- 泡沫の夢
- 南柯一夢
対義語:
- 永遠
- 不変
- 長寿
- 繁栄
- 安定
補足:
- 「盧生の夢」という言葉は、人生の無常を悟り、今を大切に生きることを促す意味で使われます。
その他
- 「盧生の夢」は、日本語独特の表現です。英語では、「a fleeting dream of glory and riches」、「the impermanence of life」、「the evanescence of worldly pleasures」などの表現が近い意味になります。