「高く付く」(たかくつく)は、本来の費用よりも多くの出費がかかってしまうという意味の慣用句です。
具体的には、以下のニュアンスを含みます。
- 当初の予定よりも費用がかさんでしまう
- 安いと見積もっていたのに、実際には高額な出費が必要になる
- 思わぬ出費が発生し、経済的な負担が大きくなる
例えば、以下のような状況で「高く付く」が使われます。
- 安い中古車を購入したつもりが、その後修理費や税金で予想以上に費用がかかった場合。
- 軽い気持ちで始めた趣味が、次第にのめり込んでしまい、多くの時間とお金が必要になった場合。
- 頑固な汚れを落とそうと強力な洗剤を使ったところ、衣類が傷んでしまい買い替える羽目になった場合。
「高く付く」は、金銭的な損失だけでなく、時間や労力などの損失も含めて使うことができます。
以下は、「高く付く」の例文です。
- あの店は一見安そうに見えるけど、実は品揃えが悪くて、結局必要なものを他の店で買う羽目になり、高く付いちゃった。
- 無理にダイエットしようとすると、体調を崩して仕事に支障が出たり、リバウンドして結局元の体重に戻ったりして、高く付くこともあるよ。
- 軽はずみに借金を作ると、利息で返済額が膨らんでしまい、想像以上に高く付くことになる。
このように、「高く付く」は、安易な行動や判断の末に後悔することを戒める意味で使われることも多いです。